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じてトレ 自転車トレーニング・レースについての相談室


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[111] ■■掲示板更新対応■■(本文なし)  Name:じてトレ管理人 Date:2016/10/04(火) 05:36 [ 返信 ]
掲示板更新対応のための投稿です。

[104] 【新規投稿受付停止のお知らせ】 Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/22(水) 23:25 [ 返信 ]
いつもご覧頂きありがとうございます。
じてトレ管理人です。


大変申し訳ありませんが、本日をもって相談室への新規投稿受付を停止させて頂きます。

理由は以下2点です。

1.本掲示板はロード・レーサー間での知識共有サービスとしての運営を目指しておりましたが、残念ながらそのようなコミュニケーション活発化が実現しなかったこと。
2.ご質問内容については、管理人が可能な限り調べて回答して参りましたが、今後『サイクリスト・トレーニング・バイブル』の翻訳・編集作業の本格化、新サービスのリリース準備に伴い満足な対応ができなくなる可能性が高いこと。


弊社の都合で誠に恐縮ですが、ご理解いただければ幸いです。

また、これまでの投稿記事は引き続きご覧頂けますので、よろしければご参考ください。

じてトレ管理人 2012年2月22日


[92] FTP計測の際のローラー負荷について Name:パワートレーニング初心者 Date:2012/02/15(水) 23:24 [ 返信 ]
初めまして。
昨年にパワータップを手に入れ、パワートレーニングバイブルも購入してトレーニングに励んでいますがFTP計測に疑問な点がありますのでご質問させて頂きます。

トレーニングに7段階負荷調整付き固定ローラー台を使用していますが、ローラー台の負荷を最大の7でギアを50×19にした際のFTP値が198Wで、ローラー台の逆に負荷を最小の1でギアを50×14にした際のFTP値が212Wとなります。この場合はどちらの値を基準にした方が良いのでしょうか?

[103] RE:FTP計測の際のローラー負荷について Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/22(水) 23:12
パワートレーニング初心者様、いつもご覧いただきありがとうございます。

ご質問の件ですが、以下のように考えますのでご参考ください。
(科学的な裏付けは取れていませんので、その点はご了承ください)

帰ってきたクライマーさんが、以下のブログでローラーの負荷について考察されています。

http://blog.goo.ne.jp/3der/e/20014f7d469158ff368b17b62cfd3d52

この記事を参考にすると、
「ローラーでは負荷を上げるとローギアに入れることになるが、その結果ペダリングにムラができる。これがパワー差に影響を与えている。」
と推測できます。

また、そもそもですがローラーと実走ではパワーがかなり違うという感想をよく耳にします。これには様々な要因が絡んでいるようです。
(以下記事をご参考ください)

http://jitetore.webdeki-bbs.com/jitetore_topic_pr_62.html

最終的にレースで速く走れるようになるためには、実走でのFTPを上げる必要があるので、ベストは実走でFTPを計測し、それを基準に練習強度を設定し、実走でのFTP向上を図ることだといえるでしょう。

しかしローラーでの練習が主になるのであれば、目標とするレースに極力近い負荷で固定し、その負荷でテストした時のFTPを基準にトレーニングするのがベストではないかと考えます。

例えば、乗鞍ヒルクライムへの出場を目指すのであれば、高負荷(例:最大の7)でヒルクライムに近い状況で練習する方がよいでしょうし、逆に平坦コースでのロード・レースに出場予定であれば、平地に近い状況を再現できる低負荷(例:最小の1)で練習したほうがよいと思われます。

実走・ローラーの高負荷・ローラーの低負荷でそれぞれFTPは違うとしても、ある任意の条件で出せるパワーが上昇していれば体力が向上していると判断できるかと思います。

以上、パワートレーニング初心者様のご参考になれば幸いです。


[59] 「メディオ」「ソリア」の定義について Name:パワータップ愛用者 Date:2012/01/08(日) 17:27 [ 返信 ]
はじめまして。

昨年12月14日にアップされた記事”◆「メディオ」「ソリア」はトレーニング強度のこと”に関して気になった点があるので投稿させてください。

「メディオ」「ソリア」は言葉の響きからもわかるようにイタリア語で、イタリア式心拍トレーニングの用語として90年代に日本の雑誌等で紹介されました。そこから心拍トレーニングのブームが起こったように記憶しています。それ以後、心拍トレーニングの文脈の中で「メディオ」「ソリア」の用語は使われてきました。

日本人ロード選手によって紹介された文章では、メディオは最大心拍数の78〜82%、ソリアは83〜90%と定義されています。

元々のイタリアの定義は、マペイチームによると以下のようです。
In our methodology, workout use rhythms: LENTO(=SLOW), LUNGO(=LONG), MEDIO(=MIDDLE) and SOGLIA(=THRESHOLD).
The pace LENTO(=SLOW) is the pace of training base, which is characterized by values of heart rate, which must remain below the 75% of heart rate of SOGLIA(=THRESHOLD).
The pace LUNGO(=LONG) is equal to 80% of heart rate of SOGLIA(=THRESHOLD).
The pace MEDIO(=MIDDLE) is characterized by values equal to 90% of heart rate of SOGLIA(=THRESHOLD).
Paul Menaspa - 07.01.2008

上記の定義からすると、ソリアはTHRESHOLD、つまりFTPのTやLTのTと同じ意味ですから、ソリアはFTPの100%前後という意味になりますが、管理人様が紹介されたFTPの100〜130%をソリア、90〜100%をメディオとする定義とは明らかに異なっています。
また、日本のブログを見るとパワートレーニングのL5をソリアとしているものも多く見られ、これも心拍トレーニング用語の定義とは明らかに異っています。

管理人様が提示した定義は日本の状況からだと思いますが、「メディオ」「ソリア」をイタリア式心拍トレーニングの文脈で使っている日本人も、まだ多く存在します(ブログ等では目立ちませんが)。

管理人様はこのような状況について、どのようにお考えでしょうか。

[66] RE:「メディオ」「ソリア」の定義について Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/25(水) 18:22
パワータップ愛用者様、いつもご覧いただきありがとうございます。じてトレ管理人です。
また返信に相当の時間を要してしまった旨、深くお詫び申し上げます。
(イタリア語が不得手であるのと、文献の収集・精査・整理に時間を要しました)

結論としては「メディオ」「ソリア」の定義については、基準がAT心拍数であったり最大心拍数であったりとバラバラなので一見すると日本の過去と現在またイタリアでの用法で齟齬が出ているように見えますが、同じ基準に引き直して比較するとすべて同じようなゾーンに収まるので現状のままで問題ないと考えます。



根拠は以下の通りです。
(以下の説明は添付のエクセルファイルを参照の上お読みください)



「ソリア」「メディオ」定義比較表→リンク
http://www.overlander.co.jp/jitetore/sogria-medio.xls



まず、元々のイタリア語の資料での基準が何かを検証したところほとんどが「AT心拍数(無酸素性作業閾値)」が基準となっていました。
一方で日本の雑誌等は、最大心拍数を基準にしているものがほとんどでした。


それでは「基準が違うのだから『メディオ』や『ソリア』のゾーン設定に齟齬が出ているのではないか」というと、そうではなく、各ゾーンを一律最大心拍数に対する比率に換算して比較*してみたところ、以下のように若干のオーバーラップはあるとはいえ、ほぼ同じような範囲に収束していることが確認できました。


メディオ:最大心拍数の70〜84%(最大値と最小値の平均値:81%)
ソリア:最大心拍数の83〜91%(最大値と最小値の平均値:87%)

*AT心拍数の最大心拍数への換算根拠
ここではTeam Quick Step が使用していた数値85%(年齢によって多少差異はあるもののAT心拍数は最大心拍数に対して概ね85%近辺との意味)を使用しています(出展:『Tarzan特別編集・自転車が最高』・P59)。ただし現実的には、最大心拍数に対するAT心拍数の比率は初心者で70%・トップ選手で90%とかなり差があります(出展:今中大介のロードバイクテクニック・P54)。



パワトレ関係の定義との整合性もチェックしました(じてトレで紹介した「メディオ」「ソリア」は柿木博士の定義<funride 2009年11月号・P44>に準じています)

柿木博士の定義や『パワー・トレーニング・バイブル』P78の定義にもとづき、コーガン方式のパワー・ゾーンについても検証したところ「ソリア」はL5(VO2max)〜L6(無酸素運動容量)相当の強度で、「メディオ」はL4(乳酸閾値)相当の強度という結果になりました。最大心拍数レベルについてもその他資料と概ね一致しています。



ソリア(閾値, AT)=FTP100%ではないのか?なぜずれるのか?との疑問が残るかも知れません。この点については以下のように考えます。


確かに、以下URLでも説明の通り、運動生理学上の定義はAT≒FTPと言えます。
http://jitetore.webdeki-bbs.com/jitetore_topic_pr_1.html

しかし「AT心拍数で出せるパワー」は、必ずしもFTP(1時間持続できる最大パワー)と一致しないと考えます。
理由としては、一定のAT心拍数を維持していると通常はじりじりとパワーが下がっていくからです。

例えばAT心拍数100%を維持して1時間TTを行った場合に、最初の10分間は350W(FTPの110%)だったパワーが1時間後には300W(FTPの94%)まで落ちた場合を考えてみます。この場合、AT心拍数で出せるパワーは、300〜350Wということになり、FTP(この場合318Wを想定)とは一致しません。

この例のようにAT心拍数100%でトレーニングした場合には、運動の開始当初のパワーが高くその後じりじり落ちていくことがほとんどだと思いますが、この理由には「運動開始当初は無酸素運動容量など無酸素系のエネルギー源を動員できること」が関係しているのではないかと考えます。この影響で、AT心拍数100%でトレーニングした場合は(特に運動開始当初は)、実際のFTPよりも高いパワーであるL5(VO2max)辺りでの運動強度になるのではないかと推察します(実際にはかなり個人差があると思います。またAT心拍数の決め方にも大きく影響されると思います)。



以上、パワータップ愛用者様のご参考になれば幸いです。
(事実誤認等あるようでしたら、遠慮なくご指摘いただければ幸いです)

[71] RE:「メディオ」「ソリア」の定義について Name:パワータップ愛用者 Date:2012/01/30(月) 00:41
 じてトレ管理人様、貴重な時間と労力をさいていただき、ありがとうございました。

 私の意見としましては、管理人様の結論である「すべて同じようなゾーンに収まる」という判断に賛同できかねますので、反論させて下さい。お気を害されたら申し訳ありません。

 その前に、「ソリア」「メディオ」定義比較表について、気になった点があったので指摘させてください。
まず、Team Quick StepがAT心拍数を最大の85%としていることを、他の情報源の項目に「採用」し換算することは、表現として好ましくないと思われます。
 他の情報源がTeam Quick Stepの85%を採用しているのではなく、採用したのは管理人様だからです。表を細部まで見ない人は、他の情報源もAT=最大の85%を採用していると誤解する恐れがあります。
 同様に、コーガン博士の項目で、メディオはL4(LT:乳酸閾値)に相当、ソリアはL5(VO2max)〜L6(無酸素運動容量に相当)としていますが、これは管理人様の解釈であり、当のCoggan博士は、メディオ、ソリアに関しては一切言及していません。しかし表を見た人は、Coggan博士がこのように言及していると誤解する恐れがあります。したがって管理人様の解釈については「じてトレ定義」あるいは別項目として展開されるべきではないでしょうか。
 「誰が何を言ったか」というのは文献研究において非常に重要ですので、引用の段階で考察や解釈を加えるのは避けた方がよいと思います。
 次に、Coggan博士のレベル分けはL3:76〜90%、L4:91〜105%、L5:106〜120%、L6:121〜150ですから、これを柿木工学博士の定義に正確に当てはめれば、90〜100%はL3の上限からL4となり、100〜130%はL4からL6となります。これは管理人様の記述と異なりますので、正確な対比に訂正していただけますでしょうか。
 表は、見る者に大きな影響力を与えるものですから、公正を期すために正確さを心がけていただければ幸いです。

 では本題に入ります。

 心拍トレーニングの強度については、どこも概ね一致していますので、私が本件で危惧しているところではありません。

 柿木工学博士の定義に対する私の疑問について、管理人様の解釈はとても合点のいくものでした。ありがとうございました。
 私は87年に初めて心拍計を購入し、主にタイムトライアルのペーシングに利用していました。予想タイムの間維持できる限界の心拍数を事前シミュレーションの実測から求め、これを本番で再現するという方法です。2004年にパワーメーター(この頃はまだパワーキット)を購入した際もこの方法を行ったところ、管理人様が指摘されたのと同様の現象を経験しました。つまり心拍数は一定でも、パワーは少しずつ落ちていくという現象です。この現象の理由としては、管理人様の考察のとおりだと思います。
 本件に関して、今日数年ぶりに心拍数一定のデータを取ってみました。最大心拍数の90%(ソリア)を1時間持続し、休憩を取った後に最大心拍数の80%(メディオ)を2時間維持しました。
 方法や個人差で違いが出ると思いますが、今回のデータでは、最大心拍数の90%(ソリア)を維持しようとすると、最初はFTP130%くらいから始まり、同じ心拍数を維持できるパワーがどんどん減少して、2分後にFTP120%へ、17分後にFTP105%へ、30分後にFTP100%へ、1時間後にはFTP95%まで落ちました。同様に最大心拍数の80%(メディオ)を維持しようとすると、最初はFTPの105%くらいから始まり、5分後にFTP100%へ、20分後にFTP95%へ、40分後にFTP90%へ、65分後にFTP85%へ、2時間後にはFTP80%まで落ちました。
 このグラフから私が重要視する点は、パワーは直線的に下がっていくのではなく指数関数的であり、高いパワー値を示すのは運動開始時だけだということです。ソリア心拍はL6部分はわずかでL5部分は1/4程度でL4部分が大半であり、メディオ心拍はL4部分が1/3でL3部分が2/3くらいでした。ただし今回のメディオ維持はソリア維持の疲労の影響を大きく受けており、フレッシュな体調ならL4部分の割合はもっと増えたと思います。

 一方、心拍一定とは逆にパワー一定で運動を維持すると、心拍数はまず急上昇してからある点で落ちついて徐々に(こちらはほぼ直線的に)上昇を続けます。柿木工学博士のソリア定義の中間値であるFTP115%を維持すると、心拍数は最大の90%をどんどん超えて100%近くまで上がり、ソリア心拍領域を大きくはみ出してしまいます。
 同様に柿木工学博士のメディオ定義の中間値FTP95%を維持すると、メディオ心拍領域を超えて完全にソリア心拍領域である最大の90%前後まで達します。

 文献の数字を並べて眺めていると論理的な整合性があり矛盾を感じませんが、生データによるグラフを眺め、ゾーンを大きくはみ出す現象を目の当たりにすると、とても管理人様のように「すべて同じようなゾーンに収まる」とは思えないのです。
 また、私の生データではソリア心拍の大半はL4領域であるのに、「ソリアはパワトレのL5に該当します」と断言されてしまうと、両者のかい離からとまどいを覚えます。

 以上の様な状況は、心拍トレーニング強度をパワートレーニング強度に「当てはめよう」としたことに由来するのではないでしょうか。別の文脈に対して同じ用語を用いたことによるのではないでしょうか。

 長々と語ってしまいましたが、管理人様の感想をお聞かせ願えれば幸いです。

[72] RE:「メディオ」「ソリア」の定義について Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/30(月) 12:09
 パワータップ愛用者様、論理的かつ実証実験による明確な根拠にもとづくご意見を頂きありがとうございました。



 まず種々ご指摘を頂きました「ソリア」「メディオ」定義の比較表ですが、誤解を招く恐れがある記述があったこと及び厳密な正確性に欠ける記述があった点について深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。

 今後は、ご指摘頂いた点に十分注意して「公正を期すための正確さ」を心掛けて参る所存です。比較表につきましては、赤字にて加筆修正致しましたので、よろしければご査収ください(以下リンクをご参照ください)。


「ソリア」「メディオ」定義比較表→リンク
http://www.overlander.co.jp/jitetore/sogria-medio.xls



 実証実験までされた点は頭が下がる思いです。またその分析結果については何ら違和感はございません。また心拍トレーニングのゾーンは概ね一致しているので危惧されていないとの旨を伺い安心致しました。



 懸案として残る「現在のトレーニング・ゾーンのやや混乱した状況」ですが、この原因はパワータップ愛用者様のご推察の通りかも知れません(イタリアでのパワートレーニング用語としての「メディオ」「ソリア」の用法に関する資料が得られていないので断言はできませんが)。

 この点については、今一度資料を見直したうえで改めてご回答差し上げたいと思います。お待たせしてばかりで恐縮ですが、今しばらくお時間を頂ければさいわいです(最低1週間程度要するかと思いますが、何卒ご容赦ください)。

[83] RE:「メディオ」「ソリア」の定義について Name:パワータップ愛用者 Date:2012/02/05(日) 12:54
じてトレ管理人様、今回は私のような者に議論の機会を与えてくださったことを、深く感謝いたします。
また、表の修正を快く引き受けてくださったこと、ありがとうございました。

ただ、表に関してまだ根本的な疑問がありますので、再度指摘させていただくことをお許し下さい。
場所はコーガン博士の項目です。

>注:各情報源のトレーニングゾーンを一律同じ基準(最大心拍数)で比較する為に柿木博士の定義にコーガン博士のトレーニングレベルをじてトレ管理人が便宜上あてはめたもので、コーガン博士はメディオという用語は使用していない。

さて、管理人様は「一律同じ基準(最大心拍数)で比較」と書かれていますが、コーガン博士のFTPの項目で基準とされているのは柿木工学博士の定義であり、心拍数ではないと思われます。
柿木工学博士は、出典である「funride 2009年11月号・P44」の項で心拍数については述べていません。メディオはLTパワーの90〜100%、ソリアはLTパワーの100〜130%であると、独自の定義を打ち出されています。
つまり、コーガン博士の項目だけが、「一律同じ基準」ではありません。
ここは本件の核心にかかわる重要なポイントですから、確認していただければ幸いです。

 同様に、その右隣りのFTHRの記述についても、備考欄に「左で当てはめたレベルに準じて」と記されているように、ここも心拍数ではなく柿木工学博士の定義を基準とした結果から演繹されており、「一律同じ基準」ではありません。
 また、メディオはFTHRの95〜105%、ソリアはFTHRの106%以上としていますが、これはメディオ=L4、ソリア=L5以上とする「修正前のゾーン」を基準として、「バイブル」の表に当てはめたものですね。

ここで私の解釈を挟ませていただくと、SOGLIA=THRESHOLD(閾値)の意味ですから、ソリア心拍数はFTHRと概ね同義であるように思います。
私の生データでも、1時間維持できる限界の心拍数はソリア心拍数とほぼ一致します。

管理人様が「初心者のためのヒント」のなかで「L5はソリアに該当します」と明言された根拠は何でしょうか。
柿木工学博士の定義を基準としても、前述のようにL4からL6にかけて該当しますが、L5だけに限定された根拠は何でしょうか。
 
私が求めているのは厳密な定義ではありません。
パワーと心拍数を便宜上でも当てはめることが困難であるのは、前回の管理人様のご指摘からも、私の生データからも、また「パワー・トレーニング・バイブル」のP80からも指摘される通りだと思います。

イタリアの状況ではなく、管理人様ご自身のお考えを示していただければ幸いです。

[84] RE:「メディオ」「ソリア」の定義について Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/06(月) 19:56
 的を得たご指摘をいただきありがとうございます。
 また表の中の記載方法がひじょうにわかりにくく誤解を生む内容だった点と、また先般のご指摘にもとづき表の中の記載内容を変更した際に一部数字の変更洩れがあった旨、深くおわび申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。


ご指摘頂きました件、以下の通りご回答申し上げます。

【ご指摘事項@】
さて、管理人様は「一律同じ基準(最大心拍数)で比較」と書かれていますが、コーガン博士のFTPの項目で基準とされているのは柿木工学博士の定義であり、心拍数ではないと思われます。
柿木工学博士は、出典である「funride 2009年11月号・P44」の項で心拍数については述べていません。
メディオはLTパワーの90〜100%、ソリアはLTパワーの100〜130%であると、独自の定義を打ち出されています。
つまり、コーガン博士の項目だけが、「一律同じ基準」ではありません。
ここは本件の核心にかかわる重要なポイントですから、確認していただければ幸いです。

【回答@】
 ご指摘の通りです。
 表については説明不足が多々あり、ひじょうにわかりにくかったようで誠に申し訳ありません。
 FTPの項目はあくまでパワーの基準です。この部分を表に記載した理由は、柿木博士のパワー・ゾーン「メディオ」「ソリア」を最大心拍数換算する過程で使用したからです。いわば換算に際してのロジックと計算根拠を明らかにするために記載した部分といえます。ご指摘のように、従前の表のままではあらぬ誤解が起こり得る旨、理解致しました。よってFTP・FTHR・AT心拍数の列のそれぞれ左に新しい列を設け、誤解が生まれぬよう補足説明@〜Bを記載致しました。
 
「ソリア」「メディオ」定義比較表→リンク
http://www.overlander.co.jp/jitetore/sogria-medio.xls



【ご指摘事項A】
 同様に、その右隣りのFTHRの記述についても、備考欄に「左で当てはめたレベルに準じて」と記されているように、ここも心拍数ではなく柿木工学博士の定義を基準とした結果から演繹されており、「一律同じ基準」ではありません。

【回答A】
 ご指摘の通りです。
 上記同様の理由であり、表がひじょうにわかりにくく且つ説明不足など不適切な箇所が多々あり誤解を生むような記載方法であった旨、誠に申し訳ありませんでした。



【ご指摘事項B】
 また、メディオはFTHRの95〜105%、ソリアはFTHRの106%以上としていますが、これはメディオ=L4、ソリア=L5以上とする「修正前のゾーン」を基準として、「バイブル」の表に当てはめたものですね。

【回答B】
 ご指摘の通りです。
 この点は、前回表を修正した際に変更が洩れておりました。
 この点は明らかに齟齬が出ていた旨、重ねてお詫び申しげます。誠に申し訳ありませんでした。
 (表の中を修正しました)



【ご指摘事項C】
ここで私の解釈を挟ませていただくと、SOGLIA=THRESHOLD(閾値)の意味ですから、ソリア心拍数はFTHRと概ね同義であるように思います。
私の生データでも、1時間維持できる限界の心拍数はソリア心拍数とほぼ一致します。

管理人様が「初心者のためのヒント」のなかで「L5はソリアに該当します」と明言された根拠は何でしょうか。
柿木工学博士の定義を基準としても、前述のようにL4からL6にかけて該当しますが、L5だけに限定された根拠は何でしょうか。

【回答C】
根拠は、以下のようなものです。

【L5がソリアに該当する根拠】
1.柿木工学博士の「LTパワー」の定義と、コーガン博士の「FTP」はいずれも「1時間継続できる最大のパワー」であることからLTパワー=FTPと考えられる。
2.柿木工学博士の「ソリア」の定義は、LTパワーの100〜130%でありこれは2にもとづきFTPの100〜130%と読み替えられる。
3.L5はコーガン博士の定義上FTPの106〜120%に該当。これは上記柿木工学博士の「ソリア」の定義の範囲内に収まる。また柿木博士の「ソリア」の定義の範囲でも中央部分をしめており中核となるパワーゾーンと考えられる。

また限定したという点に付いては、柿木工学博士の「ソリア」の定義にはL4とL6も含まれるという点について見落としていたことが原因です。上記の根拠にもとづけば「L5はソリアに該当します」という表現自体は誤りではないと考えますが、正確に意味を伝えると言う意味では不足していた感が否めません。そこで、より厳密な表記とするために、該当ページに以下*部分の一文を補足致しましたので、ご確認ください。


「L5」「VO2maxインターバル」ということばは「ソリア*」に該当します

*厳密にいえばソリアにはL6(無酸素運動容量)やL4(乳酸閾値)といったパワー・トレーニングのゾーンも含まれます。
http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint-shoshinsha20111214.html


今回実証実験までしていただいた結果、そもそも「ソリア」という言葉をパワーと心拍数ベースのトレーニング・ゾーンで用いるのは問題が多いことがよく理解できました。他方、最近ではほとんどの方が柿木博士の定義にのっとった「ソリア」「メディオ」の定義を用いられているように思います。じてトレではどちらかというとパワトレ寄りの立場ですので、あまり心拍数でのトレーニング・ゾーンは用いない方向で記事を書いておりますが、今後もし「ソリア」「メディオ」といったことばを用いた記事を書く場合には、今回の議論を十分に反映した形でなるべく誤解を生まないような表現とするよう心掛けて参ります。

その他、ご不明な点や違和感ある点がございましたら、遠慮なくご指摘ください。
どうぞよろしくお願いします。


[88] RE:「メディオ」「ソリア」の定義について Name:パワータップ愛用者 Date:2012/02/12(日) 23:59
じてトレ管理人様、丁寧なご回答ありがとうございました。
管理人様のお考えはよく理解できました。

これまでの管理人様との議論を通して、私の言いたいことが二つ(TとU)に絞れてきました。


T.パワーと心拍数は正比例しないので、両者を単純に当てはめたり換算するのは妥当でない。

私は前述[71]の生データから、ソリア心拍数はFTP100%〜130%という「ゾーン」なのではなく、おおむねFTP130%→100%という指数関数的「変化」であると考えます。

柿木工学博士はソリアやメディオという心拍数をパワー・ゾーンに当てはめようとしたようですが、私はT.を根拠に妥当でないと考えます。

また管理人様は件の表でパワー・ゾーンを最大心拍数換算しようと試みたようですが、私はT.からこの換算を妥当でないと考えます。
妥当でない当てはめや換算を繰り返すことによって、FTHRやAT心拍数とほぼ同義であるソリア(閾値)心拍数と、管理人様が作成されたコーガン博士の表における値との間でズレが広がったのだと考えます。

心拍数とパワーが単純に換算できるのであれば、心拍計でパワーが測れることになります。


U.「認知バイアス」がかかると、人は無意識に邪魔なデータを切り捨てる傾向がある。

これに関しては、例え話を作ってみました。

ある一日の気温が、30℃台が1時間弱、20℃台が6時間、10℃台が17時間強と観測されました(この割合は前述[71]の生データを参考)。

翌日の気象予報士A:「昨日の気温は20℃台でした。
なぜなら20℃台が中央部分をしめており中核となるからです。」

視聴者B:「いや、大半が10℃台なんだから、昨日の気温は10℃台だよ。」

クレーマーCは「うーん、ふたりとも違うだろ・・・」と考え、番組に投書しました。

それを受けて後日の気象予報士A:「あの日が20℃台だったという表現は誤りでないと考えますが、厳密に言えば30℃台と10℃台も含まれるという表現を補足します。」

クレーマーC:「うーん、厳密にというほどのことかなぁ。
それより、○○℃台に限定すると何か都合の良いことでもあるのかな・・・」

追い打ちをかける気象予報士A:「ほとんどの人が20℃台だと言っています。」

クレーマーC:「うーん、この予報士さんは多数決で天気予報してるのかな・・・」


今回は過度に挑発的でした。
失礼をお詫びいたします。

[91] RE:「メディオ」「ソリア」の定義について Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/14(火) 12:41
パワータップ愛用者様、こちらのご意見を理解いただけたようでありがとうございます。



またパワータップ愛用者様のご意見についても興味深く拝見し、よく理解いたしました。
その是非については、このトピックの読者の方に個別にご判断いただきたいと考えます。



パワータップ愛用者様のご指摘のおかげで言葉の定義について理解を深められた点、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました(今後、本トピックについて必要があれば、個別にお問い合わせフォームよりご連絡ください)。



【nameless express様へ】
ご投稿ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。


[101] RE:「メディオ」「ソリア」の定義について Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/21(火) 14:16
パワータップ愛用者様

大変恐縮ですが、個別にお問い合わせフォームよりご連絡頂きますよう重ねてお願い申し上げます。
(以下URLをご参考下さい)

http://roadracer.yuki-mura.net/contact.html


[95] RST方式のMAPテストについて Name:hal MAIL HOME Date:2012/02/17(金) 21:09 [ 返信 ]
今月よりパワートレーニングを開始した者です。いつもパワートレーニングバイブルおよび、ウェブサイトの情報を楽しみにしています。

貴サイトより引用


ランプ負荷運動によりMAP(=VO2maxパワーに相当)を測定し、それを基準にFTPを推定する。
〜ここまで

150wから始めて25wを1分ずつ上乗せしてみた結果、ラスト一分間の平均パワーが、無酸素運動容量ではないのではないかと疑問に思いました。

私のテスト結果ですとコーガン方式で5分維持可能なパワーが280w、20分維持パワーが229w、MAP方式での計測が325wでした。

VO2MAXはFTPの106〜120%という定義からも私の場合、マップ方式での結果がFTP比140%を超えていたので、VO2MAXの計測手段としてよりは無酸素運動容量の計測手段という認識の方がしっくりくるのですが、いかがでしょうか。

[96] RE:RST方式のMAPテストについて Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/17(金) 22:45
hal様、いつもご覧いただきありがとうございます。
またお言葉ありがとうございます(励みになります)。

さて、ご指摘の件ですが結論から申し上げると、MAPはコーガン方式にあてはめるとL6無酸素運動容量に該当するとのご理解で概ね問題ないと考えます*(MAP方式とコーガン方式の比較表が以下URLにありますのでご参考ください)。
http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20120110.html

*ただしMAPに対するFTPの比率は40〜90%(FTPに対するMAPの比率は111〜250%・L5〜L7)程度と個人差が大きいので必ずしもL6になるとは限らない


他方、実際に体内に取り込む酸素量が最高になるのはMAPのレベルだと考えられます。
その意味でMAPテストで計測できるのは「VO2max」(に達する時のパワー)という結論は変わらないと思います。
ここでのVO2maxパワーという言葉の正確な意味は「実際に最大酸素摂取量に達する時のパワー」ですが、コーガン方式のVO2maxパワー(L5)と混同する表記ですので、「VO2maxに達するときのパワー」に改めます。


まとめると、以下のようになるかと思います。

1.MAPテストで計測できるのは「実際に最大酸素摂取量(VO2max)に達する時のパワー」
2.MAPはコーガン方式に読み替えると概ねL6(無酸素運動容量に該当するレベルであると考えられる・ただし個人差あり)


[98] RE:RST方式のMAPテストについて Name:hal MAIL Date:2012/02/18(土) 19:24
早速のお返事ありがとうございました。
MAPテストは、肉体的な意味での最大酸素摂取量に達する運動強度であり、これの向上は成人後はほぼ望めない。

コーガン方式のVO2MAX(L5)は最大酸素摂取の領域にあるというわけで、違うことを混同していたようですね。

ご回答ありがとうございました。

[99] RE:RST方式のMAPテストについて Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/19(日) 14:28
こちらこそわかりにくかったようで申し訳ありませんでした。

VO2maxについて、少しだけ補足説明致します。

VO2maxは確かにLTのように年次でじわじわと伸ばすことは難しいようです。
しかしシーズン中にインターバル・トレーニングなど高強度の練習で伸ばせる可能性はありますし、ランス・アームストロングのようにプロとして相当な年数を経過してから大幅に伸びた例もあるようです(以下URLをご参考ください)。

http://tarmac2006.blog103.fc2.com/blog-entry-256.html

http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20110917.html

http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20111223.html

http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20110918.html

http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20120131.html


[79] LSDの代用について Name:Butibuti MAIL Date:2012/02/02(木) 00:17 [ 返信 ]
いつも、楽しみに拝見しております。
LSDについての質問をさせていただきます。自転車でLSDの効果が出るのは、最低五、六時間以上走らなければならないそうですが、これをランニングのLSDで代用することはできないのでしょうか。ランニングのLSDですと、二、三時間で効果が実感できるということですので、代用できればかなりの時間効率が期待できると思うのですが。

[93] RE:LSDの代用について Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/16(木) 17:25
Butibuti様、いつもご覧いただきありがとうございます。

ご質問の件ですが、以下のように考えますのでご参考ください。
(注:科学論文などで裏付けが取れていないので、あくまで参考情報とお考えください)



結論からいえば、LSDをランニングで代用できる可能性はあると考えます。しかし「総合的な持久力の基盤の養成」と割り切りオフシーズンやシーズン初期の基礎期間に限定して行った方がよいと思われます。



根拠は以下の通りです。

以下はTRAINING4CYCLISTS.comを参考にした記事の抜粋です(詳細は以下リンク先をご参照ください)。
http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20111214.html

「LSD (Long Slow Distance) は末梢適応、すなわち毛細血管密度の向上・ミオグロビンやミトコンドリアの増大・遊離脂肪酸使用率の向上・グリコーゲン貯蔵量の増大を促進する効果がある。他にもおそらく神経系にも何らかの適合が起こり走行時の効率性が向上する。(中略)ランニングで3〜4時間のLSDを行えば、確実に毛細血管の発達を促進させる効果がある。(中略)LSDで注意が必要なのは、ランニングと自転車とでは運動強度がかなり違うという点だ。自転車での練習時間はランニングよりも長い。つまり3〜4時間のランニングでのLSDと同じ効果を自転車で同じ効果を出すには、もっと長時間乗る必要がある。(中略)基本的に末梢適応は長距離ランニングとロードバイクとで完全に同じなので、リディアード氏のトレーニング方法をサイクリングに置きかえて使う事はできる。」



上記を参考にすると以下のように考えられるかと思います。

1.LSDは末梢適応に効果がある。
2.末梢適応は長距離ランニングと自転車で同じなのでLSDをランニングで代用できる。
3.ランニングは自転車より運動強度が高いので、自転車に比べて短時間の練習で同じような効果が期待できる。

実際に、オフ・トレーニングの一環として「ランニング」「トレイル・ランニング」「クロスカントリー・スキー」といった有酸素運動を行うロード・レースの選手はいます。「総合的な体力の養成」の一環としてランニングでLSDに取り組むのはひとつの選択肢だと思われます。



他方、以下のような点には注意が必要かと考えます。

1.ランニングでLSDを行う場合は自転車に比べて運動強度は高くなる(時間効率がよい分きつくなる)。
2.2〜3時間・3〜4時間というのはあくまで参考例。実際には体力レベルによって運動負荷や持続時間はかなり異なるので適宜調整する必要がある。
3.ランニングは自転車と比べると足への衝撃がに高いので、膝などが故障しないように十分注意が必要。
4.ランニングと自転車では使う筋肉が違うので「まったく同じ効果が期待できるか」には疑問の余地が残る(「総合的な持久力の基盤の養成」と考えるほうが現実的と思われます)。
5.運動強度や持続時間が違うので「まったく同じ効果が期待できるか」には疑問の余地が残る(運動強度や持続時間が違えば、体の適合は多少違ってくると思われます)。
6.レース・シーズンが近づくにつれて自転車レースに必要な能力を特化して鍛える必要性が増すので、LSDをランニングで代用するのはオフ・シーズンかシーズン初期の基礎期間に限定して行う方が無難。

関連トピック→ランニングでメディオ、ソリアをできるのか
         http://jitetore.webdeki-bbs.com/jitetore_topic_pr_40.html



以上、Butibuti様のご参考になれば幸いです。



このトピックをお読みの方で、実際にクロストレーニングとしてランニングでLSDをされている方がいらっしゃれば、ぜひご情報をお寄せください。


[94] RE:LSDの代用について Name:Butibuti MAIL Date:2012/02/16(木) 23:00
多大なお時間と御労力を割いていただき、心より感謝いたします。現在、平日に自転車に乗れる時間は、自転車通勤で一時間半から二時間ほど。丸一日乗れるのは日曜日のみというスタイルです。平日は負荷を高くし、日曜日にLSDというスケジュールを組めばいいのでしょうが、せっかくの日曜日、どうしても峠に行ったり、ショップの練習会でもがいたりといった方を優先させてしまいます。LSDの効能はぜひ手に入れたいし、時間も有効に使いたい。そんな都合のいい考えから、質問をさせていただきました。お手を煩わせてしまったことを、お詫びいたします。これからも、楽しみに拝見させていただきます。ありがとうございました。
追伸:トライアスリートの人たちは、各パートごとにLSDをやっているのでしょうか。だとしたら、膨大な時間が必要になるんでしょうね。

[97] RE:LSDの代用について Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/17(金) 23:14
ご返信いただき恐縮です。お気持ちよく理解できます。

トライアスリートの練習方法はいちど以下の記事取上げましたが、意外と様々なアプローチがあるようです。
http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20120113.html

少し意外だったのですが、少なくともこの記事の参考文献であるLUMINA2011年11月号にはLSDに関する記述はありませんでした(彦井さんのトレーニング方法の「週末は実走で2〜3時間FTPの70〜80%で行う」がLSDといえなくはないですが、時間はやや短いように思われます)。



【この記事をお読みになっている方へのお願い】
トライアスロンをなさっている方がいらっしゃれば、トライアスリートとしてLSDにどのように取り組んでおられるかの情報をぜひご投稿ください。


[86] NPとxPowerの違い Name:KULT乗り Date:2012/02/10(金) 17:53 [ 返信 ]
いつも楽しみに拝見しております。
いままで疑問に思っていたことが多く解決され、大変ありがたく思っております。
今後の更新も楽しみにしております。

さて、表題の件について疑問があります。
現在、パワーデータ解析ソフトにmore powerとgolden cheetahを併用しています。
パワートレーニング用語を検索していますと、NPとxPowerは「平均化に用いる時間が30秒か25秒かの違いで、ほぼ同じとものと思ってよい」という記述が多いのですが、
実際の数値としてみたときに、大きく差が開く場合があります。
特にタイムトライアルやローラーで一定出力を淡々と維持した時には、xPowerがより低く出る傾向で、時には平均パワーより低く出ることもあり、この点が非常に気になっています。
NPは基本的にはAPを下回ることはないと理解していますが、xPowerはAPを5〜7W近く下回ることがあり、平均化の時間が違うだけであればなぜこのような現象が起きるのか疑問です。

(more powerではセットごとのNPが算出されないため、もしかしたらセットごとで見ればNPもAPを下回ることがあるのかもしれませんが。
しかし全体のデータを見たときにはNPは常にAPを上回っていますので、基本的にはAPを下回らないと思っています。)

管理人様、並びにご覧の皆様でもし情報がございましたら、お教えいただければ幸いです。

[90] RE:NPとxPowerの違い Name:PON HOME Date:2012/02/14(火) 07:44
私はGoldencheetahのv3を現在使用中で、NPとxPower
の両方が表示できるようになり、KULT乗りさんと同様に疑問に
思ったので調べてみました。

調べた結果、平均化に用いる時間は確かにNP:30秒、xPower:25秒
ですが平均化の手法が異なるようです。
NPは単純な30秒の移動平均ですが、xPowerは25秒の
指数移動平均です。「移動平均」でgoogle検索すれば
出てくるので詳細は割愛しますがこの手法の違いに
より差異が生まれるようです。

以下のURLのFigure.2がとてもわかりやすいです。
http://www.physfarm.com/bikescore.pdf
黄線が実Power、赤線がxPower、青線がNPで
負荷を掛けているセットごとに見れば、xPowerは
立ち上がりが遅いので、確かにより低くなりそうです。
よってローラー等での一定出力のセットを評価
したい時はNPか単純な平均出力を使用したほうが
良いかもしれません。


[74] MAPテストからのFTP推定について Name:くお太 Date:2012/01/30(月) 13:27 [ 返信 ]
はじめまして。ここを見て興味をもって、今年からパワートレーニングを始めた初心者です。
とても勉強になってます。感謝感謝です。

1月8日の記事「MAPテストでかんたんにFTPを推定する方法」と
1月10日の記事「RST方式のパワー・トレーニング・ゾーン」について質問です。

この記事は、練習の成果を練習強度にフィードバックするために
MAPを使ってはどうかという提案だと理解しましたが、

MAP≒VO2max
VO2max×0.75=FTP

ということだと「限界まで鍛えたらFTPはどこまで上がるか?」記事にある通りなら
練習の成果はVO2max向上より、むしろ0.75という係数の変動に繋がりそうな気がします。

ここから考えると

・RST方式(MAP基準)はトレーニングレベルの設定として有効ではない
・実はMAPとVO2maxはあまり相関性がない別の値
・実はVO2maxはトレーニングによって大きく変動する
・FTPを基準としたレベル設定より、VO2maxを基準としたトレーニングのほうが効果的

という可能性があると思いますが、こういった議論はなされているのでしょうか?

[77] RE:MAPテストからのFTP推定について Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/31(火) 22:57
くお太様、いつもご覧いただきありがとうございます。
また嬉しいお言葉もありがとうございます(励みになります)。

さて、ご指摘いただきました件、議論がされているかどうかは残念ながらよくわかりませんが、
以下のように考えますので、ご参考ください。


【ご指摘事項】
・この記事は、練習の成果を練習強度にフィードバックするために
 MAPを使ってはどうかという提案だと理解しました
【回答】
コーガン方式のように20〜60分TTを行うのは肉体的にも精神的にもきついので、
もっと簡易的に調べられる方法があるということを紹介することが目的ですので、
少し意図が間違って伝わってしまったかも知れません。



【ご指摘事項】
・むしろ0.75という係数の変動に繋がりそうな気がします。
【回答】
ご指摘の通りかと思います。
0.75(75%)はVO2maxパワー(MAP)に対するFTPの使用率ですが、
この変動によってFTPは大きく変わると考えられます。



【ご指摘事項】
・RST方式(MAP基準)はトレーニングレベルの設定として有効ではない
【回答】
MAPテストでわかるVO2maxパワーはかなり正確な値と考えられるので、
有酸素運動の上限パワーであるVO2maxパワー(=MAP)を基準にして
トレーニング強度設定を設定するのはそれなりに有効だと思われます。
ただしMAPを基準にしたFTPの設定については、
「FTPはVO2maxパワー(MAP)の72〜77%」という前提に立っているので、
ここから大幅に外れている場合は使えない可能性があります。

例えばMAP(VO2maxパワー)に対するFTPの比率は、
初心者では40%程度にとどまる場合がありますが、
トップアスリートでは80〜90%にも達することがあります。

くお太様のMAP(VO2maxパワー)に対するFTPの比率が
80%程度にまで達しているようであれば、
75%という係数を使って出たFTPを使うと、 
トレーニング強度の設定が低くなりすぎてしまうでしょう。

また同じ選手でもシーズン中にトレーニングによって
75%だったのが80%まで上がるといったこともあり得るので
この点も注意が必要です(これについては後程触れます)。

MAPをもとにして算出したFTPのレベルが、
感覚的にずれているようであれば、
コーガン方式の20〜60分TTなど別の方法で
FTPをテストしたほうがよいと思われます。
 


【ご指摘事項】
・実はMAPとVO2maxはあまり相関性がない別の値
【回答】
MAP≒VO2maxパワーと考えられこれはかなり正確な値と考えられます。
実際にVO2maxを測定できる東京体育館でも、VO2max測定の際には、
MAPテストとひじょうによく似たテスト方法で行います。



【ご指摘事項】
・実はVO2maxはトレーニングによって大きく変動する
【回答】
ご指摘の通りと考えます(詳細は以下の関連記事をご参照ください)。
【関連記事】
成人になってからはVO2maxよりもLTの方が上げやすい(以下に関連個所を抜粋)
http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20110917.html
「しかし成人になると体が成長しなくなるので、
いくらトレーニングをしてもVO2maxが伸びないということが起こり得る。
一般的にはトレーニングをすればシーズン中に3〜7%程度伸びが期待できるが、
ゼロということもあり得る。
またオフシーズンにはベースライン(±0%)に戻ってしまう。
つまり年次でジワジワ上げて行くということは難しい。」

この記事を書く際に参考にさせて頂いたTARMACBLOGさんの
記事のURLも以下に貼りつけますので併せてご参考下さい。
http://tarmac2006.blog103.fc2.com/blog-entry-256.html



【ご指摘事項】
・FTPを基準としたレベル設定より、VO2maxを基準としたトレーニングのほうが効果的
【回答】
これは必ずしもそうは言いきれないと考えます。
MAPを使ったRST方式は、かなり正確なVO2maxパワー(MAP)を使って
トレーニング強度を設定できるので、VO2maxパワー近辺の練習強度は、
むしろコーガン方式よりも優れていると思われます。
しかし、FTPについては「FTPはVO2maxパワー(MAP)の72〜77%」との
前提に立っているので、ここから外れている場合は誤差がでる可能性があると思われます。

逆にコーガン方式はFTPの強度設定の正確さはMAPよりも優れていると思われますが、
FTPテスト(20~60分TT)の結果にはばらつきがでやすいとの指摘があります。
またVO2maxパワーについては「VO2maxパワーはFTPの106~120%」との
前提に立っているので、ここから外れている場合は誤差がでる可能性があると思われます。



繰り返しになりますが、VO2maxパワーに対するFTPの比率は必ずしも一定ではないので、
RST方式・コーガン方式のいずれを使うにおいても、前述のような問題点
(誤差が出てVO2maxパワーやFTPの設定がうまくいかないことがありえる)
があるので、違和感があれば、適宜他のテスト方法を使うなどして調整した方がよいと考えます。



長文になってしまい恐縮ですが、くお太様のご参考になればさいわいです。

[78] RE:MAPテストからのFTP推定について Name:くお太 Date:2012/02/01(水) 11:30
丁寧な解説ありがとうございます。

MAPテストはVO2maxパワーをかなり正しく推定 => VO2maxレベルでのトレーニングに有効
コーガン方式はFTPを推定(ただしバラつきあり) => LTレベルでのトレーニングに有効

ということですね。とても納得できました。


-----分かりにくかったので修正-----
上手く説明できなくて申し訳なかったのですが、この質問に至った疑問を以下に記します。

MAPテストはFTP/VO2maxパワー比の向上にまったく追従しないと思われるが、
LTの向上を狙ったトレーニングをする場合に、

”MAPテストはコーガン方式の「20〜60分TT」よりも短時間で済むので、心理的負担も軽く「繰り返し行いやすい」”

という点がはたしてメリットになりうるのかどうか?
-----以下原文-----
~上手く説明できなくて申し訳なかったのですが、この質問に至った理由は、
~LTの向上を狙ったトレーニングをする場合、
~MAPテストはFTP/VO2maxパワー比の向上にまったく追従しないので、
~「20〜60分TT」よりも短時間で済むので、心理的負担も軽く「繰り返し行いやすい」
~という点がはたしてメリットになりうるのかどうか?という疑問でした。
-----修正以上-----

繰返しやすいことによるメリットは
漸進性の法則に沿ったトレーニング負荷を設定しやすいことにあると思います。

@計測
A負荷設定
Bトレーニング
(以下@〜B繰り返しで、能力向上とともに徐々に負荷が増えていく)

LTレベルのトレーニングをする場合、「良い」計測方法とは
「FTPの変化が正しく計測出来る」方法であると考えます。

この点、コーガン方式の結果にノイズがのりやすいという問題があるにしろ
MAPテストは競技レベルによって係数の幅が0.4〜0.9であることを考えると
まったく劣っています。また前述のようにFTP/VO2maxパワー比に追従しません。


また、MAPテストのメリットとして

"MAP計測値は、「20〜60分TT」で調べるFTPの計測値*よりも変動幅が少ない(つまり練習強度を決める基準となる数字の正確性が高い)"

ということをおっしゃられていましたが「数字の正確性が高い」というのは、
少し誤解を招きやすい言葉だと思います。
コーガン方式と違ってノイズがのりにくいので、
明らかなオーバートレーニングや軽すぎる負荷設定によるリスクが少ないということですね。


一方、コーガン方式の場合はバラつきが出るので試行回数を増やし平均を出さないと値が安定しないが、
その為にはつらいつらい20分TTを何回もこなさないといけなく。
また平均でならしてしまうことで能力向上に対する値の追従性が悪くなるという悪循環がありますね><


私の中の結論としては、
競技力や目的に合ったテストを利用するとともに、
盲目的にテストの結果を信用するのではなく、感覚も重視し
手探りでやってくしか無いのかなーというところです。

今のところ実績もまったく無く机上の空論なので、
これから自分の体で人体実験出来ると思うとワクワクします。これがパワートレーニングの醍醐味!?
とりあえず分かったことはMAPテストといえどもカナリつらいコトです・・・

だんだんと精進しますので、これからもよろしくお願いします。

[80] RE:MAPテストからのFTP推定について Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/02(木) 13:35
くお太様、よくご理解頂いたうえでわかりやすく整理頂きありがとうございます。
ご理解の通りと考えます。またご結論にはひじょうに共感します。

ある指針があったとしても一人として同じ人間はいないので、
必ずしも共通の尺度にはあてはまらないかと思います。
その意味で、様々な指針や情報やテスト結果を参考にしつつも、
最終的には自分の感覚(ここでは主観的運動強度になるかと思います)も併せて判断することが、
ひじょうに大切になると思います。
(これは某スポーツ研究施設の指導員さんもおっしゃっていました。
 「特に男性はある基準にもとづく数字にこだわりすぎて失敗する傾向があるので、
 この点を強く意識した方がよい」
 ともコメントされていました)



また一部誤解を招く舌足らずな言葉があったようで申し訳ありません。
以下に補足説明させて頂きます。

【ご指摘箇所】
*********************************************
また、MAPテストのメリットとして

"MAP計測値は、「20〜60分TT」で調べるFTPの計測値*よりも変動幅が少ない(つまり練習強度を決める基準となる数字の正確性が高い)"

ということをおっしゃられていましたが「数字の正確性が高い」というのは、
少し誤解を招きやすい言葉だと思います。
コーガン方式と違ってノイズがのりにくいので、
明らかなオーバートレーニングや軽すぎる負荷設定によるリスクが少ないということですね。
********************************************
【回答】
「数字の正確性が高い」という意味は、VO2maxパワーのMAPパワーでの測定値が、
同じ条件、同じ体力でテストを行ったとしたら、毎回同じ数字が正確に再現される
可能性が高いという意味です。
お言葉を借りれば、VO2maxパワー(MAP)計測結果には「ノイズが入りにくい」ということです。
これはあくまで基準値であるVO2maxパワー(MAP)に関する点にだけ説明したものです。
(FTPの決め方に難が残る可能性があるのは前述のとおりです)

これに対してコーガン方式は、基準となるFTP計測値にばらつきがでやすいとの指摘があるので、
そもそもの基準値(FTP)が正確でなくなるケースがあると考えられます。
基準値となるFTPが不正確であれば、
「明らかなオーバートレーニングや軽すぎる負荷設定によるリスクが大きくなる」
と考えられます。

このようにRST方式とコーガン方式では、
「負荷設定の基準となるパワー」の測定方法がちがうので、
結果として「基準となるパワーの測定値の正確性に違いがある可能性が高い」
ということを対比させたかったので、上記のような表現をとりました。
(単純に基準となるパワー測定方法の手順としてはMAPテストの方が
 正確性に優れているということを説明したかったものです)
誤解を招く表現で誠に申し訳ありませんでした。



パワー・トレーニングはまだ新しい分野ですので、
まだまだ進化の余地は大きいと思います。

これからもお役に立つような情報を配信して参りますので、
今後ともどうぞよろしくお願いします。

くお太様の日々の練習の成果が花開くよう、心より応援しております!

[81] RE:MAPテストからのFTP推定について Name:くお太 Date:2012/02/02(木) 14:46
まったく蛇足ですが、正確性の定義について調べたのでURL貼り付けておきます(Wikipediaですが><)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E7%A2%BA%E5%BA%A6%E3%81%A8%E7%B2%BE%E5%BA%A6

これによると
MAPテストによるFTP推定は、精度は高いが正確性に難があり
コーガン方式による推定は、正確性は高いが精度が低いとなるようです。

うーむ。。。言われなければ何が違うのか分かりません(T-T

他には実験結果が毎回同じになる実験を再現性が高いとか言ったりしますね。

こういった言葉は、分野によって使われ方が違っていたりしますし、
正しい定義で使っていたとしても読み手に正しく伝わるわけでないところが難しいですよね。
学術用語などその最たるものですし。
管理人様の翻訳作業の苦労がしのばれます。

[82] RE:MAPテストからのFTP推定について Name:じてトレ管理人 Date:2012/02/02(木) 14:57
くお太様、ご情報ありがとうございます。

MAPテストの長所は再現性の高さだとの理解ですので、「精度が高い」のほうが語として適切ですね。

今後、より正確でわかりやすい言葉づかいを心掛けるうえで、ありがたく参考にさせて頂きます。

今後ともどうぞよろしくお願いします。


[62] パワー・トレーニングについて Name:ニローネ MAIL Date:2012/01/24(火) 11:47 [ 返信 ]
はじめまして、いつも楽しく拝読しています。

パワートレーニングについて質問です。
昨年末にパワータップを購入し、
日々トレーニングに励んでいるのですが、
ローラー(固定)練習と外練習でワット数に差がでてしまいます。
具体的には、ローラー練習の方が20%ほど少ない数字になります。
これはどういった原因でなるのでしょうか?

また、こうなった場合、どちらの数字を信じたほうがいいのでしょうか?

お手すきに時にでも、ご返信いただければ幸いです。


[63] RE:パワー・トレーニングについて Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/24(火) 13:35
ニローネ様、いつもご覧いただきありがとうございます。じてトレ管理人です。

ご質問の件、まず結論から申し上げると、実走・固定ローラー上でのパワーはどちらも正確な数値です。実走と固定でパワーの差が生じる理由は多くの要因が絡んでいると思われ、現段階でははっきりわかりません(推測ベースの理由は以下をご参照ください)。以上を踏まえると、実走の時と固定ローラーでのパワーの基準を別々に設定し、いずれにおいても各持続時間で出せる絶対的なパワー(パワー・ウェイト・レシオ)を上げるのを目標として練習するのが現実的ではないかと考えます。
(本件トピックをご覧の皆様もご意見や情報があればぜひご投稿ください)



以下がその根拠などです。



まずトレック・ジャパン様のご協力により、パワータップの製造元SARIS本社よりニローネ様のご質問に対する回答を得られましたので、以下にその要旨を記載します。

【SARIS本社回答要旨】
「結論から申し上げると、実走時に表示される出力値、固定ローラー上での出力値はどちらも正確な数値です。
ワット数に差が出るという原因については以下のようなものが考えられます。

固定ローラーは実走環境を完全に再現しているものではないので、実走とトレーナー上で速度が同じ場合でも実際に足にかかっている負荷は異なります。このため、速度を出力を評価する比較基準として用いるとミスリードする可能性が高いといえます。

また、トレーナーでは抵抗器により常に抵抗が掛かっているわけですが、実走の場合は信号待ちや
コースティングといった体力を回復させられる時間があるため、結果的により高い数値を出せる傾向にあります。」
(以上、SARIS本社回答要旨)



また速度が関係ないとしても、ある時間(例えば20分)で出せるパワーが上り坂では340W出せるのにローラーでは270Wでもきついといった場合もあるかも知れません。これについてもSARISの回答が「実走時に表示される出力値、固定ローラー上での出力値はどちらも正確な数値」である以上、他の理由が原因ということになります。

正式な研究結果・学術論文があればかなり正確な回答ができるのですが、残念ながらそういった文献は現段階ではみつけられていません(本件記事の読者の方で、もしそういった資料をご存知の場合は、ぜひ本トピックへの投稿でお知らせください)。

こういった制約がありますので、どうしても推測の域を出ないのですが、ネット上で国内外(アメリカでもかなり議論されています)で理由として挙げられているのは以下のようなものです(確実な根拠に基づいているかはわかりませんので、あくまで参考情報とお考えください)。



◆RoppongiExpressさん
http://d.hatena.ne.jp/RoppongiExpress/comment?date=20110425
「固定ローラーvs実走や平地vs上り、のパワー値は個人差がありますね。私の場合圧倒的に実走/上りの方が高く出ます。ローラーでは風受けない事によるオーバーヒートもあると思いますが、、、
平地vs上りに関しては、おそらくケイデンス上げて高いパワー出せる人は平地得意で、トルク型で高いパワー出す人は上りが得意なんだと思います。」



◆行け!おやじライダーさん
http://gogooyaji.seesaa.net/article/154250287.html
「実走のほうがローラーよりもパワーを出しやすい。
裏返して言えば、同じパワーでもローラーのほうが実走よりキツい。 
・・・という声を聞くことがあります。
私自身は、それほどそういう印象はないのですが、ローラー vs 実走の比較には興味があります。ちょうど最近、平均パワーで同等の事例が得られたので、両者を眺めてみました。
こっちがローラー。10分x2。1本目平均237W、2本目平均255W。
いっぽうこれが実走。標高差140m距離3km程度の坂です。約10分x2。1本目平均267W、2本目平均248W。
パワーメータをお使いの方ならわかると思いますが、パワーの振れ巾が両者では全然違うんですよね。この振れ巾が、キツさの感覚に効いているのでしょうか。
実走では、平均+50Wを出して頑張っている区間があったり、逆に平均マイナス100Wまで落ちている瞬間があったり。それぞれ時間にすると30秒にも満たないのですが、実はこのメリハリが、筋肉の疲れや、心の緊張を緩和している効果は非常に大きいのかもしれません。
逆に、ローラーではまったくそのような変化はなく、スキがない。ケイデンスなど可哀想になるくらい一定です(泣)。」



◆なおっきのぶろぐさん
http://blog.naokki.com/2011/09/08/1923/
(3本ローラーと固定ローラの違いについてですが、3本ローラーと実走は比較的走行感が近く、参考になる内容なので引用させて頂きます)
「・固定ローラー
バイクが固定されているので、ほぼ上半身は使えない、または動員しにくい。
故に、脚の筋肉のみを利用したペダリングを強制されます。
誰もが経験があるかと思いますが、
「心拍数を高く維持しようとすると先に脚が逝ってしまい、心拍数を維持できず長く続けられない。」
ということが起こると思います。
これは3本ローラーや実走と違い、全身の筋肉を使えばそれだけ心拍数も高くなっていきます。が、固定では脚のみが使われる状態に近いので、心拍数は上がりづらいわけです。脚だけで心拍数を維持しようとすればそれだけ脚だけを強く回さなければならず、結果的に強度が強すぎて長時間できなくなってしまうわけですね。
また、落車の危険がないため最後までモガキ切る練習ができます。
脚の筋力の強化ができます。心肺機能の向上に利用する場合は精神的な強さが要求されるので、向いている向いてないと言えば向いていないと思います。

個人的感想では固定ローラーで心拍数80〜84%あたりを30分とか1時間維持しようとすると、本当に本当に辛いです。ですが、それが出来たとき、脚のみの力でメディオレベルまで心肺機能を回せるようになること意味するわけです。つまりそれだけ、強い脚力と筋持久力が要求され、その状態を1時間耐えられる状況を作り出すことが可能になります。
結果的には脚には筋力が要求されますし、筋持久力がつくようになるわけですね。」



◆英語サイト
以下の英語サイトでも様々な議論がなされています。
◇CYCLING FORUMS
http://www.cyclingforums.com/t/343971/power-difference-indoor-vs-outdoor
◇TRAININGPEAKS
http://www.trainingpeaks.com/YAF_Gateway/forumhost.aspx?g=posts&t=16607



◆じてトレ管理人の個人的な考え 2012.01.24時点
固定ローラーは自転車が固定されているので、使える筋肉が限られ、その分(特定の筋肉の)筋疲労が速くなると思われます。よって長時間高いパワーを出すことが難しいと考えます。またかなり強力な扇風機を使うなどして体を冷却しないと、体に熱がこもってパフォーマンスが落ちる傾向にあります。
一方で、実走は自転車を左右に振れることや、傾斜やコーナーなどコース状況の変化に応じて多様な筋肉を使える(または一瞬休むことができる)ので、その分疲労を各筋肉に分散できます。結果として特定の筋肉が急速に疲労することが固定に比べて少ないので長時間高いパワーを維持しやすいのではないかと思われます。また走行中に風を受けることによる冷却効果により、体に熱がこもりにくい点も高いパフォーマンスを出すのに有利といえます。



以上、ニローネ様のご参考になれば幸いです。



本件トピックをご覧の皆様もご意見や情報があればぜひご投稿ください。

[64] RE:パワー・トレーニングについて Name:ニローネ MAIL Date:2012/01/25(水) 11:23
ご丁寧に回答いただきまして、ありがとうございます。
また、製造元にまで取材をしていただき、大変感謝しております。

じてトレ管理人さまの総括がわかりやすく大変勉強になりました。
実走とローラーで個別にFTPを設定しトレーニングというのは、なかなか煩雑になりそうで難しそうですが、試してみたいと思います。

ありがとうございました。


[65] RE:パワー・トレーニングについて Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/25(水) 12:28
お役に立ったようであれば嬉しいです。

またお困りのことがあればいつでもお気軽にご質問ください。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

[73] RE:パワー・トレーニングについて Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/30(月) 12:32
ニローネ様、追加情報が入りましたので、以下に記載致します。上記情報とあわせてご参考ください。
(トレック・ジャパン様のご協力によりSARIS本社より追加情報が得られたものです)

◆速度を基準とした場合に、実走よりもインドア・トレーナー上でパワーが出ない理由の追加情報
インドア・トレーナー上では慣性が少ないため、一定の速度を維持するためにより多くの運動量が必要になります。インドア・トレーナーを使用を前提としたワークアウトが実走トレーニングより時間を短めに抑えられているものが多いのはこのためです。

◆ある一定時間維持できるパワーが実走よりもインドア・トレーナーで低くなる理由について
インドア・トレーナー上では使える筋肉が限定されることと体の冷却ができないことについては、論理的な説明で、おおよそはあたっているのではないかと思われます。他方、SARIS本社ではこれを実証した研究結果は把握していないので、あくまで推測ベースであることにご留意ください。

[75] RE:パワー・トレーニングについて Name:ニローネ MAIL Date:2012/01/31(火) 10:55
じてトレ管理人さま

追加情報ありがとうございました。
なるほどですね。やはり、慣性と体のオーバーヒートによるところが大きいみたいですね。
推測ベースではあるかもしれませんが、かなり精度の高い結果のような気がします。
大変勉強になりました。

ありがとうございました。


[76] RE:パワー・トレーニングについて Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/31(火) 21:50
ご参考になったようであればよかったです。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

[67] 心拍計を使ったソリア域のトレーニングについて Name:Keiesu MAIL Date:2012/01/25(水) 19:13 [ 返信 ]
はじめまして

いつも興味深い記事がアップされるので毎日の更新を楽しみにしています。

早速ですが質問です。
心拍計を使ってソリアをする時以下の2つではどちらが正しい(または効率が良い)方法なのでしょうか?もしくは別の正しい方法があるのでしょうか?

1,ある程度一定の力を出しながらソリアの心拍数まで上げて、心拍数を上げる時間も含めて3〜5分。

2,心拍数を一気に上げて、心拍数がソリアのゾーンになってから3〜5分。

回答よろしくお願いします。


[68] RE:心拍計を使ったソリア域のトレーニングについて Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/25(水) 22:18
Keisuke様、いつもご覧いただきありがとうございます。じてトレ管理人です。
また嬉しいお言葉もありがとうございます(ひじょうに励みになります)。



さてご相談の件ですが、1.よりは2.の方が効果は高いと考えます。理由は以下の通りです。

1.の方法では、ソリアの心拍数に上がるまでの間はいわゆるメディオであり、その時間も含めてしまうとメディオとソリアのまじった練習になります(純然たるソリアでなくなってしまい効果が落ちる可能性が高いと思われます)

2.の方法では、インターバル開始後、ソリア域まで心拍数が上がる間までの時間帯(タイムラグ)の強度もソリア域になると思われますし、インターバル中もずっとソリア強度保てると思わます。その意味で1.よりは効果が高いと思われます。しかしソリア域まで心拍数が上がるまでのタイムラグがあることを考えると、そこからさらに3〜5分維持すると、実質的なインターバルの時間は「開始〜心拍数が目標に達するまでの時間」+「3〜5分間」となり、実質的に予定よりも長い時間負荷がかかることになります。強度がより高まる点はトレーニングとして決して悪くはないと思うのですが、「実質的に身体に負荷がかかっているインターバル時間が曖昧になる」といった意味では、トレーニング管理上少し難がある印象です。



その意味では、以下の方法でよいのではないかと考えます。

十分にウォーミング・アップ後、インターバルをスタート。最初から感覚を頼りに3〜5分間ギリギリ維持できそうな強度(と思われるところ)で踏み、目標心拍数*(例:最大心拍数の90%)に達したらそこからはその心拍数を維持することに集中し3〜5分後に終了。

*ソリアの「目標心拍数」には様々な定義があるので、以下のエクセルファイルも併せてご参照ください。
 「ソリア」「メディオ」定義比較表→リンク
 http://www.overlander.co.jp/jitetore/sogria-medio.xls

これはパワトレの時と同様のやり方です。心拍数を指標にしているとスタート後目標心拍数まで上がるまでの負荷の調整を感覚に頼らざるを得ないので、どうしても強度管理がやや不正確になりますが、これは心拍数トレーニングの弱点であり仕方がないところででしょう(練習強度が上がれば上がるほどパワーと心拍数の相関関係が薄くなっていくので、心拍数をベースでは強度管理が難しくなります)。とは言うものの、この方法であれば、ある程度慣れてくれば(心拍数が目標に達するまでの強度の調整がうまくなってくれば)、ほぼ毎回決めた通りの持続時間でVO2max強度で負荷がかけられるので、より正確な練習強度・量の管理がしやすいと思われます。



以上、Keisuke様のご参考になれば幸いです。
(この記事をご覧のみなさまで、「こういった方法もある」「この方法のほうがよい」というものがありましたら、ぜひ追加でご投稿ください)。

[69] RE:心拍計を使ったソリア域のトレーニングについて Name:Keiesu MAIL Date:2012/01/26(木) 17:49
ご丁寧な回答ありがとうございます。

これから参考にさせてもらいます。


[70] RE:心拍計を使ったソリア域のトレーニングについて Name:じてトレ管理人 Date:2012/01/26(木) 17:55
お役に立ったようであれば嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いします。


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